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近親姦虐待の被害当事者たちがつながり・語り・学び合うためのセルフヘルプ・グループです。

麻布十番おでん日記コラム

[2009年01月19日]

イノルダケ

昨晩は予約がなかったので、店を休みにしてもらった。
本当にゆっくりと休めた。

昨日だからゆっくり休めたのだと思う。
一日でも前だったら、いろいろ考えてしまって休めなかっただろう。

『時間(とき)が癒してくれる』と、よく云うけれど本当だ。

今朝は久しぶりに暖かくて、とても気持ちが良かった。
心があったかくなった感じがした。

そのせいか、私の心もあったかくなったのかもしれない。
今朝は、父のことを『もう赦そう』と思えた。

私は、自分の欲というものを、全部出せたのかもしれない。
もう、過去のことを自分の思い通りにしようとは思わない。

ただ私がそう思っても、多分、父はきちんとその事を認めて、私に対して自分なりの行動をとらない限り、一生私に怯えるだろう。

私は、父が行動を起こすのを、じっと待つだけだ。
私から、もう、何もしようとは思わないし、何も望まない。

ただ、願うだけ。
祈るだけ。

「どうか自分を生きて下さい。」

それに、私もまた否定されるたびに傷つくだろうから、それは避けたい。

私は、やっと加害者的な立場に立てた気がする。
他者を苦しめることが、どんなに苦しいか理解した気がする。

私は偉くもないし、強くもない。

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