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近親姦虐待の被害当事者たちがつながり・語り・学び合うためのセルフヘルプ・グループです。

麻布十番おでん日記コラム

[2009年02月03日]

解ってない母

クリニックへ。
お父ちゃんが、先生にTelしてくれた。

主治医の
「他の女の子に手を出したりということはないですか?」という問いに、「ありません」と答えたそうで、主治医もそれを信じると言ったそうだ。

私には、まだ少し疑いが残っているけれど、それもこれから少しずつ直接話をしたりしていくことで、無くなっていくかもしれない。

それよりも、診察の時に主治医からの
「私には、お母さまがあまりこのことを深刻に受け止めていない気がする。」
と言われたことが、頭に残った。
私も、いつも母とこのことを話したりするたびに、どこか『私だって』とか、『私の方が』というような感じをうける。

母は、いったいどう思っているんだろう。
 *ここまでは、診察後、ミーティングのまでに書いた

クリニックの帰り、Oさんと、〆サバの美味しい居酒屋さんで2時間くらい話して帰った。
Oさんも、いろいろと大変そう。
励ましつつ、励まされ、笑ったり考えたり、楽しい時間を過ごした。

最寄りのバス停で下車して家に帰るまでの間、母にTelした。
主治医に電話してくれたお礼のつもりだったが、私のわりと明るめの声に
「治ってよかったわぁ」と、また呑気なことを言い出したので、
「今日は明るいけれど、また、悩んだり落ち込んだりするから。」といったら、
「そんな風に思わないで!大丈夫!!大丈夫!!!治ったって思ってがんばりなさい!」と言ってきた。
この人は本当に解かってない。

「そんなこといっても、そういう病気なんだから…」といったら、
「だって声も明るいし、前のけいこのようなんだもん。きっと大丈夫よ。」と言った。
私は
「声は明るいけれど、治っているわけじゃなくて、まだ力が抜けなかったり嫌な記憶が蘇って眠れない日も続いているし、悩んだり落ち込んだりの繰り返しなんだよ。あと10年は完全に治らないって先生も言ってたし…」と言いかけたら
「だいじょ~ぶ!すぐ治るから!! そう思わなとっ♪」と元気な声で言いやがった

「お母ちゃんは結局、楽観的に見てるだけなんだよ。お母ちゃんはお父ちゃんと、私の間に挟まれて…」と話しているのに
「あら~っ!! 間に立っている人が一番つらいのよ~!!」と言いやがった。

私は少しブチ切れて
「お母ちゃんは、こんな目に遭ってないからそんなこと平気で言えるんだよ!!お母ちゃんが言ってる“大丈夫”とか“すぐ治るから”は、お母ちゃんの気持ちでしょ!そうなって欲しいとか!! 私はそんなこと全然思ってないっつーか思えないよ!!
この2年間、同じようなことの繰り返しで、悩んで苦しんで話して、少し良くなって、やっとここまでになったきたけど。でも今だって、まだ“なんでお父ちゃんは私にあんなことしたか?”って悩んでるよ。
お父ちゃんもきっと、今、悩んでいるだろうって先生も言ってた。
そんなに、他人事みたいに“大丈夫”とか“がんばれ”とか言わないでよ!!!
悩んで苦しんでる本人は、そんなこと言われたら辛いだけだよ!
ただ見守っていてよ」

お母ちゃんは謝って反省した様子でTelを切った。

追記:シェアが、自分の状況を解ってもらいたい気持ちのほうが大きくなってしまって、納得いかないシェアになった。

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