手紙が着いたらしくメールが入ってた。
『ありがとう』という手紙だった。
自分ではどうにもできないとわかっていても、やっぱり少し心がさわいで、お菓子を食べてしまった。
その後、主治医の本を読んで気づいた。
私は性被害の後、母親からの侵入が深かったのかもしれない。
あの中学3年の日以降の方が、いつも母の目が私のそばにチラついていて、怯えていた気がする。
謝罪と痴と愛情とが入り混じった目。
いつの間にか、それに吸い込まれて子供に戻ってしまったのかもしれない。
気がついたら「理想の母」と「本当の母」の違いに苦しめられていたのかも・・・
でも私は、もう、一人の人間として生きている。