実家に行って、両親と初めてこの問題について話した日。
Sちゃんに実家まで車で送ってもらった。
ちょうど、兄家族がキャンプに出発するところだった。
車の中にいる兄の子どもたちの顔が、以前よりキツイ顔つきになっていた。
その時、また、心の中で何か感じていた。
兄とは笑顔で話せた。
父と母と3人きりになった。
予め、電話で今回の帰省の用件を話しておいたので、母が話しをそちらに振ってくれたおかげで、父に向かって話し始められた。
父は謝ってくれたけれど、感情の伴っていないようなものだった。
確信に触れると「もういいでしょうよ・・・」とも言われた。
いろいろ訊いたけれど 私の記憶と いくつかズレがあった。
私は想像していた程、取り乱さなかった。
昨晩と、さっき兄との間で感じた、何かが、私を冷静にしてくれているような気がした。
「この子達を不幸の連鎖に巻き込みたくない」
「私達で終わりにしたい」
後で振り返ってだけれど、そういう気持ちだったような気がする。
考えて用意していたわけではないのに、自然に「お父ちゃんとお母ちゃんが回復しないと、私も回復しない」と2人に向かって言っていた。
11:00~13:00の滞在だった。
「夜までいれば?」と言われたけれど、それ以上、居ても良くないと思ったので帰ることに。
バスも廃線になってしまったので、両親に車で駅まで送られる事になった。
駅のホームからクリニックの仲間のOさんとKさんにメール。
姉とSちゃんにも電話。
心が晴れていた。
深い青の真ん中にいる自分から、波が生まれて、どんどん明るくあったかい色に変わっていくイメージが浮かんだ。
主治医に『よくやったね』と頭を撫でられているイメージも。
夫に「ただいま~!!」って抱きつくイメージなど、次々に浮かんで、それだけですごく幸せになった。