やっと、映画『赤ひげ』(黒澤明監督)を見ることができた。
黒澤作品だから、どうしても見たかったのに “ひげ” のせいで、今まで見る気が失せていた。
(実父がひげを生やしていたので…)
前情報がなく、題名だけで想像していたのは、赤ひげが “ひどい奴” というシチュエーションだった。
だけれども、180度、実際は違っていた。
赤ひげは、主治医のような人物だった。
まるで、私の通っているクリニックの療養所でのお話しで、涙が止まらなくなった。
ひとりの少女が、人を信じる心を取り戻して、それを後から来た子に分け与えるというラスト。
黒澤監督って 『雨上がる』にしてもそうだけど、あったかで、凄いと思った。