今回は、2冊の近親姦虐待問題に関する本の紹介です📚
どちらの本も、最初からじっくり読んだときはもちろん、折につけ拾い読みしたときも、いつか読んだところを読み返したときも、その時々で色々な気づきがある1冊になると思います。
まず1冊目は、『電子書籍版:封印された叫び〜心的外傷と記憶〜』〈斎藤学著〉。
こちらは、実際に精神科医として関わった方々の症例や歴史的な症例とともに、この問題に関する歴史や治療者としての見解などが書かれています。
ちなみに、この本を初めて読んだ時の感想をUPしています。
こちら→『麻布十番おでん日記 2009年3月22日』
2冊目は、『13歳、「私」をなくした私〜性暴力と生きることのリアル〜』〈山本潤著 朝日新聞出版〉です。
こちらは、性暴力被害当事者であり、回復の途中にある著者自身が体験してきたことを書き綴っています。
また、当事者目線で必要と思った性暴力問題に関連した情報や、知恵がところどころに書かれています。
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さてさて、ここから2冊目に紹介した本を読んで、私が感じたことを書かせていただきたいと思います。
感想というよりは… つぶやき 🙄 ?
まず、私の場合は、同じような性暴力被害体験をした人たちの書いたものを読むたびに、ある感情がこみ上げてきます。
それは、ひとつではなくて次々と変化していき、この感情にたどり着いたかと思うと、またいつかの感情に引き戻されてしまう…の繰り返しです。
今回も、この本を読んでからたくさんの感情が湧き上がっては変化し、その度に涙がこみ上げたり、思わずほほ笑んだり…
そうかと思うと、突然にメラメラッと 👿
焼け爛れるような熱いものが肋骨の間に湧きあがったかと思ったら、脳天にかけ登り、それをふり落としたくて、ブンブンと頭を振ってみたり、もがいてみたり…と慌しいものでした 😳 💦
『13歳の私はそれまで誰とも付き合ったこともなく、父が始めたことが性的なことだということがわからなかった。』
このような言葉に出会うたびに、清らかさへの憧れとうらやましさ、そして嫉妬と怒りが入り混じります。
その度に、自分を憐れみ、身に起きた不幸を悔やんでは、同じ思いを味わわせたい衝動さえ湧いてくることがあります。
「お母さんが理解力のある人でいいな…」「加害者である父と離れて暮らせていいな…」「勉強に集中できたから看護師になれたんじゃん…」「なんたって可愛らしい…」
比較し始めると止まらない…
妬み嫉みは、マグマのように沸き続ける…
最終的に、そのような感情が湧いてくる自分自身に怒りがこみ上げてくる…
それを吐き出せないで溜め込んでいた頃は、私は私に厳しく、他人にももっと厳しく、世の中に対してはさらにもっと厳しかったと思います。
現在も、少なからずそう言った気持ちは湧いてくる。
でも、今の私は受け入れる。
マイナスの心も受け入れてあげる。
すべて私。
私の心。
こういった醜い心を語る私のことも、SIAb.の仲間たちは受け入れてくれます。
静かに聴いてくれます。
だから私も、安心して醜い心を吐き出せる。
自分から切り離せる。
そして、この苦しみをのり越え他ところに、ちょっとだけ成長した私がいる。
私にとってのいい本との出会いって… こんな感じです📚