Ｏさんのことを考えていたら、ふと、自分の姿に気づいた。

ひざを抱えて、丸まって泣いて「寂しいよ…　苦しいよ…　誰か助けてよ…」って言えば、いつか夫や主治医や母やお姉ちゃんが、気づいて抱きしめてくれるんじゃないかって、どこかで待ち望んでいる自分。

私は　そんな自分に気がつき始めている。

もう、大丈夫と思っていても、どこかでそう思っている自分がいる。

誰も助けに気やしない。
来てくれても、もう自分で「いらない」って言わなきゃいけないところまで来ている。

“莫妄想”　という前後を見つけた。
「妄想は、自分とまわりの人を不幸にするので、する莫（なか）れ」ということだそうだ。