(1)からのつづき・・・*フラッシュバックを起こす可能性のある分が含まれています。 少女Kを取り巻く環境は、ますますひどくなっていた。同級生達の嫌がらせ、からかいは日を追うごとに精神的苦痛と屈辱を増した。また少女Kの父親…
短編集コラム
回復途中 心からこぼれ落ちる言葉を書き留めたメモの数々。
何かを誰かに伝えたくて書いた手紙や文章。
短編集の本棚に並べてみました。
けいさんのコラム
「少女Kの隠れた犯罪~ある子どもの罪と罰~」(1)
*はじめに*今回は一人称ではなく「少女K」という三人称で書きました。一人称で書き出すと、細かいエピソードを思い出してしまい、書き上げることが難しかったのが理由です。文中、特定を避ける為に、いくつかぼかしている箇所、教師や…
命を奪う夏の思い出(3)
(前回からの続きです・・・) ここから現在の私の視点から振り返ってみる。 屈辱、不安感を伴うような置いてけぼりをされたからといって、蛙への無慈悲な行動とそこに結びつく私の様子は、元から残酷で冷酷で身勝手な性格で、個人の資…
命を奪う夏の思い出(2)
(前回からの続きです・・・) そして次も同じように、日中、一人で置いて行かれた。 この頃にはだんだん状況が飲み込めてきた。私だけが置いていかれ、母親、祖母、親類、妹達は、外出と外食を楽しんでいたのだ。私の存在しない時間を…
命を奪う夏の思い出(1)
VC・アンドリュースという作家が描く小説が好きで、よく読んでいた。 作者のアンドリュースは、人にとって最も恐ろしいことは衣食住を脅かされることだと書いていた記憶がある。特に、食べ物が手に入らない状態に陥ることの恐ろしさに…