映画『闇の子供たち』を夫と観に行った。
1人で行かなくてよかった。
フラフラになった。
あの気持ち悪い男達・・・。
あの頃の父と被った。
今の私は、あの子供たちの中には、既に居なかった。
“音羽恵子”になっていた。
そして、“南部浩行”ででもあった。
「自分に言い訳したくない」と叫ぶ私と、過去の自分を見て泣き叫ぶ私。
私は、現在、ちょうど中間に居るのかもしれない。
だから、今、苦しいんだ。
夜、散歩をしながら、“知識”が人間にとって、どれだけ大切か噛みしめた。
と、同時に、「“知ること“はなんて残酷なんだ・・・」とも思った。
『売られた少女が、なぜあの村にー自分を売った家族の元にー戻ったのか?』
いくつも理由が浮かんできた。
家族に会いたかった
村に会いたかった
妹に会いたかった
自分を売った親に現実を見せたかった
怒りをぶつけたかった
思い知らせたかった
恨んでやりたかった
癒されたかった
―そして、何もできなかった。
女の子には、力が無さ過ぎた・・・