SIAb.

近親姦虐待の被害当事者たちがつながり・語り・学び合うためのセルフヘルプ・グループです。

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🎈新しい動画『凹らはみんな生きている』ができました!

10周年の特別企画動画の最後のシリーズができました!

撮影後、みんなで話し合って決めたタイトルは『凹らはみんな生きている』😊

前半は、SIAb.初の動画に参加した3人で「10年後の現在(いま)」を語り合い、 後半は母になった4人で「子どもを持つまでから子育てのあれこれ」を語り合いました。

2005年、生きるのに限界を感じカウンセリングに通っていたころに、ずっ~と前から児童虐待や性暴力被害の当事者の治療や研究、支援に携わる方々の著書や学術書、専門誌に触れ、「世の中には味方がいるんだ」と勇気づけられました。

幸運にも理解ある治療者と出会い、同じ体験をした仲間との語り合いが回復のためによいことを教えていただき、2013年に自助グループを立ち上げました。

クリニックや自助グループで一緒に泣いて、悩んで、笑った仲間たち…
お互いがお互いの「トラウマとの闘いの証言者」になり、力を与え合いました。

ある日気づきました。

「泣いてばかり、怒ってばかりいてもなにも変わらない…」って。

当時はやっと性暴力被害の方が声を上げ始めたばかりで、家族の中に被害者も加害者もいる近親姦虐待の場合は、本当に声を上げるのが困難でした。

でも、当事者たちが語らなければ、本当を知りようがないと。
知りようがないから、世の中も変わらないのだと。

語ることができる者たちが語り、道を開いて変えていきたい——

その思いでSIAb. Projectが始まり、動画をつくってきました。

〈顔を出して公に話しても大丈夫なの?〉とご心配もあるでしょう。

ありがとうございます。でもご安心ください。
それぞれが長い時間、十分に悩んで考えて、苦しんで悶えて、出した答えです。

参加者のひとり、あやさんが言いました。

「この動画を見た人たちが、できるだけ私たちを正しく理解してくださるように、その材料となるように、私の人格へ多大なる影響を及ぼした事象については、加えてください。」

動画の中に、その思いが「補足説明」で書かれていますので、ぜひお読みください。

ではでは 最後までどうぞご覧ください🌳

(けいこ)

SIAb. Projectでは 活動開始10周年の特別企画として「回復に必要なことってなに?」をテーマに 動画を作成しております。

🪑今回のプロジェクトのメンバー

あや
50代 娘と夫と同居
義理の父(小2~20歳)、実父から(19歳の時)の被害
3歳ころから母方の祖父母に預けられたまま、両親がそれぞれ不倫し別の伴侶を見つけ、6歳の時に離婚。
主な生活拠点は平日は母方の祖父母宅であり、アル中の祖父と叔父の暴力にさらされる。
別居中の母と内縁関係の男の家(電車で一時間かけて土日に通った)で性被害に遭う。
23歳にて結婚、24歳より精神科通院、解離性人格障害発症。投薬に偏った治療のために廃人となる。
33歳にて出産を決意し転院。 娘を3ヶ月乳児院に預けつつ2007年より斎藤医師、太田医師の治療を受け始め、通院しながらNPO法人JUSTでの活動やSIAb.のプロジェクトに参加する。
関西にある大学を中退後、事務職、水商売、元モデルやエキストラを経て宅地建物取引士、競売不動産取扱主任者を取得。
現在は、スペースレンタル業、不動産賃貸業を営みながら人生相談を始めている。

なみ
40代 夫と娘と息子と同居
実父から不同意性交等の被害(3歳から16歳)
高校1年生の時に、担任に被害を訴え、警察が介入。
保護措置として転校・家族分離後、摂食障害を発症。
その後、大学中退と転職を繰り返すなかで治療に繋がる(診断名は複雑性PTSD)。

ももこ(シブヤ・デイグループ管理人)
40代 娘2人 夫と同
母の再婚相手からの被害
一時は被害を乗り越えたことと思っていたが、子育て中に過去の被害体験による複雑性PTSDが深刻化。
現在、精神科医に通院しながら、SIAb.に参加。
さらに、子供時代に逆境的な経験があるお母さんのための対話カフェと当事者研究のグループ「マザーズ・ダイアローグ・カフェ」を立ち上げ開催している。
https://www.facebook.com/mothersdialogue/

ヤマダ(シブヤ・デイグループ)
管理人 40代
息子2人と 夫と同居
母の再婚相手からの被害 子育て中に過去の被害体験による複雑性PTSDが深刻化。
現在、精神科に通院しながらSIAb.に参加。
漫画家として執筆活動をしながら、 「マザーズ・ダイアローグ・カフェ」にも参加し、グラレコを担当している。

けいこ(シブヤ・ナイトグループ管理人)
50代 夫と同居
実父と実兄からの被害(3歳から15歳)
一時は被害を乗り越えたことと思っていたが、オーバーワークなどからパニック障害や不眠、アルコール依存が酷くなる。
2007年から斎藤医師の治療を受け始め、 集団療法において被害についての体験談などを語り始める。
2008年から5年間 NPO法人JUSTで性暴力被害当事者のための自助グループの管理人をした後、2013年にSIAb. を立ち上げる。
現在は夫と小さな飲食店を営みながら、SIAb.の活動に参加している。

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