6月14日に姉から「父が心不全で入院。今のところ生存率30%」という内容のメールが届いた。
正直、「またか」「また生き残るんだろうな」というのが、第一感想だった。
父は、糖尿病で心臓肥大で、これまでに何度か入院していた。何ヶ月か前には、対向車の居眠り運転で大事故に遭い、奇跡的に軽い怪我ですみ、助手席乗っていた母は危篤状態から、これまた奇跡的に助かって、今は後遺症に苦しみながら父の看病をしている。
で、その度に、私はいろいろな感情が湧いて苦しまされてきた。
2005年くらいから、私は本格的に精神不安定になり、カウンセリングに通い始めるようになるが、その頃から両親が倒れたり入院したりが始まったのですが、その頃は、父に対して「死なせてなるものか!」という強い怒りの気持ちがありました。
「私の無念を晴らすまで あいつだけは死なせてなるものか。絶対に世の中にあいつの悪事を訴えて血祭りに上げてやる!!!」
こんな思いを強く持っていたのです。
クリニックに通い始めても、なかなかその気持ちは変わらなかったのですが、徐々に心のドロドロした恨みの部分が溶け出してきたのか、「死なせてなるものか」が「今 死なれたら困る」に変わり、「あいつが死んだら 私はこの怒りをどうすればよいのだろう」と考えるようになりました。
自助Gで、既に加害者である人にしなれてしまっている人達の話を聴くたびに、考えさせられ、加害者である人を介護せざるをえない状況になり介護をしている人の話を聴くたびに、考えさせられてきました。
ツナガル*カタル などで、母のことを理解しているような事をいったり、コラム等で父のことを“許したい”とか書いたりしているけれど、あくまでそれはその時の気持ちなのです。
日々、というか本当に目まぐるしく私の心は変化していて、自分でもぜんぜん本当の気持ちなんてわかっていない。
だから、このSIAb.を立ち上げたけれど、何が良いのか悪いのかぜんぜんわかってなくて、自信がなかった。
そんな時、姉からのメールで『父が死ぬかもしれない』という現実を突きつけられて、正直、激しく心が動きまくった。
第一感想は、上記の通り。
その後、見舞いに行くべきか、行かないのが当然だろとか、何の為に行こうとしているのか、行ってどういうことを期待しているのか、そして、どうなるのが望ましいと思っているのか・・・・などなど 本当に考えさせられました。
ちょうど、その時、「リリィ はちみつの秘密」という映画を観たり、戦争と平和という本の解説を聞いたりして、「人の死を見届ける」ということに対しての『自分』に、もの凄く興味が出てきて、そして、6月25日 父に会いに行く事に決めたのです。
『父に会う』というより、『死にそうな父を目の前にした自分を観察しに行った』と言ったほうが誠実なのかもしれません。
その時の詳しいお話は、今度、じっくり書きたいと思います。
ただ、今、どうしても伝えたい事は、どういう感情を私が抱いたとしても、それは私の感情の真実であって、理解されないと思うけれど、でも、私はそれを伝えていきたい。
そういう生き方を選んだということです。
あ、最後に、現在、父はまた、というかしぶといというか、また、生き残ってリハビリの毎日だそうです。
こんにちは☆
はじめまして、りばと申します^^
サイト内をくまなく拝読、拝見させて頂きました…☆
ワタシは現在豪州に在住しており、こちらの地で精神保健と薬物関連の勉強をしています。
勉強している事はそういった”社会科学”で、日本でいうところの精神保健福祉士に当たるような事だと思うのですが、最終的に突き詰めて行きたいのは幼児虐待、性虐待、そこから派生して女性への性暴力なんです。
こちらでけいこさんや他の当事者のお話を聴いたり読んだりして、学習させられたことは勿論なんですが、何と言うか…現在のけいこさんの現在の在り様に凄く癒しを感じたんですね…それをお伝えしたくて…コメントさせて貰ってます。
プロジェクトも他には無いような独特のカラーが見えて、とても興味深いです…☆
これからもちょくちょくご訪問させて頂くと思いますが__どうぞよろしくお願い致します^-^
りば^^
りば^^ さんへ
コメントをありがとうございました。
HPリニューアルして、SIAb.再出発後、初のコメントでしたので、
とってもうれしいです♪
仲間もきっと喜んでくれると思います。
これからも どうぞよろしくお願いいたします。
Keiko
お返事有難うございました☆嬉しかったです^^
そして__
>『父に会う』というより、『死にそうな父を目の前にした自分を観察しに行った』と言ったほうが誠実なのかもしれません。
↑けいこさんの様な生い立ちを持つ方にとって
この様な視点に立てるようになるまでって…本当に本当に大変でしょうね…
どうぞお仲間の方達にもよろしくお伝え下さい☆
りば^^