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近親姦虐待トラウマからの回復と成長を語り・学び合うプロジェクト

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東京都児童福祉司会主催の勉強会の報告です🍀

 9月28日(水)に、東京都児童福祉司会主催の勉強会が行われ、今回の幹事の方 から、『SIAb.の活動紹介や、児童期性的虐待被害当事の話を聞かせてもらえないでしょうか。』というご依頼を受け、お話をしてきました。

 今回はその報告と、話しをさせていただいたスタッフ3人の感想などを書きます。

 まず、この東京都児童福祉司会についてのご紹介ですが、東京都の児童相談所の 児童福祉司たちが結成した自主団体で、業務の域を超えて、自ら研鑽のために研修、 見学、交流の機会を企画・実施されていて、昭和30年代初めに発足し、現在まで継続している会です。

 企画をいただいた当初は、30人くらいの参加者を想定していたのですが、性的虐待の事案への対応に関わっている方々な どを含めて、多くの方々が関心を持ってくださり、申し込みは私たちの予想をはるかに超えた90名近くに上りました。

 当日は、業務の都合で参加できない方々もいらっしゃったとのことで、それでも50名ほどの方々が、本当に熱心に話しを聴いてくださいました。

 勉強会は、時間が2時間と限られていたので、活動内容や目的については、SIAb.の動画やパワーポイントと配布資料を参照していただきながら簡単に説明し、その後、SIAb.メンバー3人の体験談の語りと質疑応答の時間を長めにとりました。

 当事者の語りと質疑応答の時間を長めに取った理由は、『安全な場で、好意的聴衆の前で、当事者が堂々と誠実に語り、場にいる人たちはそれを傾聴する』ということが、当事者の回復にとって有効なことのひとつであり、私たちはそれを体感してきました。

 それがどういうものかを、実際に感じ取って頂きたかったからです。

 そして、“その場に居るからこそしか感じ得ることができないもの”、 “言葉だけではなく、語る人から放たれるもの”を、感じ取って頂きたかったからです。

 その狙いの効果は、参加者の方々のアンケートのコメントに顕著に表れ ていました。

 以下、それぞれのお話しさせていただいたSIAb.メンバーの参加した感想とアン ケートに関する感想や意見です。

***

 児相が担当するのは18歳まで。そして私たちはアラフォー、またはアラフィフです。
 終了後のアンケートでは、その間の短くはない時間を、当事者はどう生き延びたのか、そしていま被害を体験している子どもたちに、どう向きあえばよいのかという問いかけをいただきました。

 サバイバーたちのたどってきた道は実にさまざまですが、できるだけ早い時期に、誰かが自分の体験に真摯に耳を傾けてくれて、「かわいそうな人」として哀れむのではなく、生きて目の前にいることをねぎらってくれたという経験は、それだけでも、当事者のその後の人生に大きく影響するのではないでしょうか。

 このあたりのこと、また別の機会に お伝えできればと思いました。

「被害」から20年も30年も経って、仲間と自分の体験を分かち合って泣き笑いしている人たちがいます。

 支援する方々が、そんな私たちの存在を知ってくださることも、大いに意味のあることだと感じた勉強会でした。

 ご参加くださった皆様、 企画してくださり、会場の設営から機材の準備、そのた諸々、関わってくださった すべての方々にお礼申しあげます。

(そのみ)

***

 初めて児相や支援職の方々の勉強会に参加依頼された時、日々、児童虐待問題に 直面している方々に対して、私たちが語ることに意味があるのか?と疑問に思いな がらが参加しました。

 でも、とても意味があったことは、その直後に参加された方たちと対話することで実感できましたし、今回も、その時と同じような反応がアンケートのコメントに書かれていました。

 『当事者の方と話す機会がない。大人になってからの影響がすごいのは知っていたけれど、大人になった当事者の方から実体験を聞けてよかった。』

 『「どんなにひどい家族でもそこから離れたくない」という発言が、何だか心にグサっときました。漠然とそう感じる子は多いのかなとは思っていたのですが、今日色々な辛いお話を聞いた後に、この発言はとても考えさせられます。子どもにとって何が最善なことなのかを判断することはとても難しいですが、必ず見つけて判断することは、支援者側としてとても重要なのだなと再認識させられました。』

 私たち被害当事者が子どもの頃—実際に被害に遭っていた最中や直後—は、様々な思い、悩みや葛藤を抱えてながら、言葉は頭の中にたくさん渦巻いているのに、それを言語化できずに、怒りや涙、暴力で表現したり、身を守るために感情を閉ざして、沈黙してしまいSOSを発信できずにいたり、また、身体症状や違和感のある行動など、何らかの方法で発信しているのに、気づいてもらえず、理解してもらえず、絶望感で孤立し苦しんでいる場合がほとんどです。

 だから、児相や支援の現場で子どもたちに直面している方々も、知りたい、解り たい、助けたいと思っていてもそれができないというジレンマを抱えているのだ

ということが、勉強会に参加して、現場の方々のお話を直接聞くことで理解できるようになりました。

 語れるようになった、大人になった私たち当事者が語ることで、あの頃伝えられなかったことを伝えることで、支援の現場の方々と語り合うことで、お互いの求め合う気持ちが一方通行にならないような方法が試行錯誤されるきっかけになるのではと願いつつ、これからもお伝えしていきたいと思いました。

 今回、この勉強会に参加してくださった方々はもちろん、真摯にこの問題に取り 組んでくださっている方々が居てくださるということをお伝えしていくのも、SIAb. の使命でもあると思います。

 今回、参加してくださった方々、企画から設営、いろいろとお心遣いをいただい たみなさまに感謝いたします。

 どうもありがとうございました。

(けいこ) 

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